1999年フランスの旅 – 08 –

1999年10月18日 くもり時々雨(15日目)リヨン二日目

8時30分起床、朝食。10時出発。今日はリヨンの街で観光名所めぐりをする予定だ。川沿いを歩いてまずはサンジャン大聖堂へ。サンポール教会を経てリヨン歴史博物館を見る。雨が降ってきたのでカルネ(回数券)を買ってメトロに乗り一度ホテルに傘を取りに戻った。再びサンジャン大聖堂近くに行きブッションでランチ。60FのMenuを注文する。鶏のブロシェット(串焼き)、アンドゥイエット(内臓のソーセージ)、ガトーショコラ、レモンのタルト、cafe×2。アンドゥイエットもリヨンの名物料理で腸の中に内臓類をギュギュッと詰めたソーセージ状の内臓料理。ちょっとクセは強めで苦手な人もいるけど好きな人は好き系だ。

カフェやビストロで食事をするときにはMenu(ムニュ/セットメニュー)を注文することが多い。大抵は2品セットの、前菜(Entrée)+主菜(Plat)もしくは、主菜+デザート(Dessert)、3品セット(前菜+主菜+デザート)になっている。パンはセットでついてくるがコーヒーは別注文。料理は複数ある中から選べるようになっていることもある。

フランスのカフェは「Cafe et Brasserie(ブラッセリー)」となっていることが多く料理も提供してる。レストランやビストロは食事時のみの営業だけど、カフェは朝から夜までノンストップで営業している。しっかりした料理は食事時のみの提供だったりするけど、それ以外の時間でもサンドイッチやクロックムッシューやオムレツなどの軽食は食べられる。
でも日本と違うのは安くて簡単に食べられるランチのバリエーションがあまり無いことだ。日本ならラーメン、カレー、うどん、パスタとかなんでもあるけどフランスだとサンドイッチぐらいかな……。それもカフェで食べるとそこそこの値段になるのでテイクアウトして公園などで食べるのもありだ。フランスのサンドイッチは食パンではなくてバゲットに切り目を入れてハムやチーズを挟むタイプでカスクルートと呼ばれる。
これはパン屋でもテイクアウト店でも駅の売店でもどこでも売っている。だから旅の中で軽めに食べたいという時のサンドイッチの登場回数が多くなるのだ。

ケーブルカーに乗り(回数券で乗れる)フルヴィエールの丘を目指す。丘の上には比較的最近の19世紀に建てられたノートルダム大聖堂がある。白い大理石で作られた白亜に輝く外観、見応えのあるモザイク画、まばゆいステンドグラスなど全体的にゴージャスな作りが印象的だ。
帰りは歩いて丘を降りることにして、途中でローマ時代の遺跡から発掘復元された古代劇場を見る。かなり広々とした規模の大きなもの。さらに、2000年前の遺跡でありながら現役で劇場として利用されているというのがすごい。街に戻り昔も通ったCDショップに立ち寄る。16時30分ホテルに帰り昼寝。

19時ごろ出かける。昨日と同じレストラン通りに行って店を選ぶことにした。カウンターのある小さめのブッションへ。ガトー・フォア・ド・ヴォライユ、サラダ、牛ステーキ・エシャロットとマスタードソース。デザートにプリンとガトーショコラを。ワインはコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ。
「ガトー(ケーキ)フォア(レバー)ド・ヴォライユ(鶏)」は鶏レバーをミキサーにかけ四角い型に流してふっくらと蒸し焼きにしたリヨン料理。名前だけ見ると鶏のスイーツかとびっくりするけど甘いケーキではないのでご安心を。

カルネ 68F、博物館 25F×2、昼ごはん 144F、トイレ 1F 、夜ごはん 298F
計 561F(10,098円)

1999年10月19日 くもり時々雨(16日目)リヨン三日目

8時起床、朝食。9時30分出発。ソーヌ川沿いに出る朝市を見に行く。一通り見て次はローヌ川を渡り旧市街から少し離れた屋内型の常設市場を目指す。少し道に迷って着いた。この市場はこの後2004年から大改修が行われ2006年に再オープンし、現在ではリヨンが誇る偉大なシェフ、ポール・ボキューズ氏の名を冠した「ポール・ボキューズ市場」となっている。市場をのんびりと見て回っているとお昼時を過ぎたのでランチをとるためにカフェに入る。

白身魚のソテー48F、タルタルステーキ70F、cafe8F×2。意外かもしれないけどフランス料理では生肉を食べる。代表的なのがこのタルタルステーキ。生の牛肉の赤身を細かく叩き、生玉ねぎやピクルスやケイパーなどを混ぜ込み丸く成形してお皿に盛る。見た目はほぼ焼く前のハンバーグだ。オーダーする時も普通のステーキと勘違いして注文してないか心配した店員さんが何度も「生肉だけど大丈夫?」と確認してくれるので「OK!わかってるから大丈夫!」とやりとりした。とても美味しいんだけど、まあ、完全に生肉だし、今では食べるのは避けた方が無難かもしれない……。

そのまま街ぶらしてリヨンの名産品の絹織物などを展示している織物装飾芸術博物館を見る。絨毯やドレスなどの他にも食器や家具など見応えがあった。途中で切手を買ってホテルに帰った。(ところで、この旅の途中では時々絵葉書を買って家族や友達に旅の様子を書いて投函していたのだが、現代社会ではもう絶滅した習慣なのかな?)

16時にホテルに帰り昼寝。19時出かける。今夜の行き先はLe nord(ル・ノール)。ポール・キューズは(当時)三つ星レストランの他にもカジュアルなレストランをリヨン周辺にいくつも展開している。その中のル・ノールは伝統的なリヨン料理が食べられるブッションである。ちなみにnordは北という意味でこのほかに東西南それぞれの店もある。

アラカルトで注文したのは、グラチネ・ド・リヨネーズ、テット・ド・ヴォーのサラダ・リヨン風、クネル・ド・ブロシェ、仔牛のソテー、ノワゼットとチョコレートのケーキ、ワッフル・生クリームとチョコレート添え。cafe。ワインはジョルジュ・デュブッフのサン・ヴェランを。
テット(頭)ド・ヴォー(仔牛)はその名前の通り仔牛の頭を使った料理だ。皮ごと柔らかく煮込んだ頭の肉をバラして型に入れその豊富なセラチン分でテリーヌ的に固めた料理。食感的には煮込んだ豚足的なものをイメージしてもらえれればいいと思う。
どの料理も伝統的な手法で手間暇かけて仕上げてあり味も絶品。間違いなく美味しいものを食べられる店。

昼ごはん 154F、博物館 30F×2、トイレ 1F、切手 60F、夜ごはん 468F
計 743F(13,374円)

フルヴィエールの丘からリヨンの街を見下ろして

ローマ劇場