1999年フランスの旅 – 10 –

1999年10月22日 くもり時々雨(19日目)日帰りでアンティーブへ

9時起床。朝ごはんを食べずに出発して、今日は近くのアンティーブという街に出かけることにした。10時7分の列車に乗り15分ほどで到着。駅から海方面にぶらぶら歩く。アンティーブはカンヌやニースほど大きな街ではないけれど港を中心にした美しい街だ。道沿いにケーキ屋、肉屋、レストランなどが賑やかに並んでいる。小さなマルシェが開いていたので散策。12時ごろになったのでランチにする。

実は今日はお目当てのレストランがあったのだ。この街に以前私の家族が来た時にすごく美味しいブイヤベースを食べたので、その店にぜひ行くようにと言われていたのだった。ちょっと探すとすぐにその店が見つかったので入ることにした。店頭には鮮魚が並んでいてパッと見は魚屋のよう。そのいかにも漁港の町らしい店構えにテンションあがる。もちろんブイヤベース165F×2をオーダー。ワインはコート・ド・プロヴァンスのロゼワインを。具沢山でサフランの香りが豊かで魚の旨味たっぷりの美味しいブイヤベースだった。美味しい〜と食べていたら隣で食事してた地元民のおばさまが白ワインをくれてちょっと嬉しかった。

ふと、そのお店ってまだあるのかな?と思ってググってみたら25年経ってもあんまり変わらない様子でまだあったのでなんか感激した。↓ここ。

食事の後は海沿いを歩いてピカソ美術館に行く。その昔、半年ほどピカソがこの街に滞在していたのだそう。その時にピカソが住んでいた石作りの城を改装した美術館が海のそばにある。展示物も城からの見晴らしも素晴らしくとても良かった。その後は少し買い物をしながら駅まで戻り16時25分の列車でカンヌに戻りホテルで昼寝。

19時30分ごろ夕食のために出かける。昨日と同じレストランストリートに行ってMenuが95Fの店に入る。ピストゥソース(バジルソース)のキノコ入りパスタ、牡蠣、イカのフリット(山盛り)、エイのソテー、木苺のシャルロットケーキ、りんごのシブーストタルト、cafe×2、コート・ド・プロヴァンスの白をハーフボトルで。ボリュームたっぷりで美味しかった。21時30分ごろホテルに帰り休む。

列車の切符 28F×2、昼ごはん 466F、美術館 18F×2、ジュース 9F、カヌレ 8.5F、夜ごはん 268F
計 843.5F(15,183円)

1999年10月23日 晴れ(20日目)カンヌ三日目

9時起床。9時30分ごろ出かける。今日は夜に予定があるのでカンヌの街をのんびりと歩く日にする。まずは駅に行き明日乗る列車を確認する。その後は商店街やマルシェをのぞきながら街ぶら。賑やかな街並みが楽しい。街から歩いていけるシュヴァリエ山(丘?)に登る。小高くなっていて街と海が見下ろせて眺めが良い。

山を下りて海岸沿いを歩く。ランチにはピザ、サラダ・ニソワーズ、パスティス、水、cafeを。ニソワーズはニース風のという意味でトマト、アンチョビ、ツナ、オリーブ、ゆで卵などが入っているサラダだ。パスティスは南仏でよく飲まれているハーブやスパイス風味のお酒。水で割ると白濁するのが面白いがかなり癖のある味わい。イタリアに近いからかピザは薄焼きでパリッとして美味しかった。

食事の後は港に行って14時発の船に乗った。15分ほどで沖合にあるサント・マルグリット島に着いた。昔の牢獄の史跡などを見て島を散策する。抜けるような青空と海風が気持ちいい。16時発の船でカンヌに戻る。ホテルに帰り昼寝。

さて、今夜はとなり街のラナプールにある二つ星レストランのL’Oasis(ロアジス)へ。南仏の中でマルセイユでもニースでもなくカンヌに来たのはこのお店に予約をしていたからなのだ。フランスに行くことを決めた時に、勤めていた店のシェフが以前にロアジス行った時良かったよ〜とおすすめしてくれたので予約し楽しみにしていた。

19時ごろホテルを出て駅からタクシーに乗りお店の前に到着した。夜の開店時間に合わせて予約した19時30分には少し早くてお店の前で待機。店頭のメニューを眺めたりしているとレストランのサービススタッフが出勤してきた。フランスのレストランはスタートも遅いし全てのゲストが帰るのは0時を軽く過ぎるから大変だ。この時間の予約では店内に入っても予約客はまだまだ揃ってこない。とりあえず席に着き、680FのMenu Degustation(ムニュ デギュスタシオン)を注文。

アミューズとして、ごまとチーズのパイ、サーモンリエット、ピーナッツクリーム。続く料理は、卵とキャビア、ホタテのシャンパンと白トリュフのソース、ルージェ(ヒメジ)のポワレ・トリュフとジャガイモのピュレ・赤ワインソース、牛フィレとフォワグラ・ジロール茸ソース、白かびチーズにバターを挟んだもの。デザートはワゴンサービスでライムのムースやチョコレートケーキ、フロマージュブランの?など。cafeとたくさんのプティフール。
2回目の星付きレストランはちょっとはペースが掴めて料理の内容を記憶できる程度には正気を保てて良かった。タクシーを呼んでもらい23時30分ごろ帰還。

フランスのレストランではどんな高いコースを頼んでもコーヒーは別料金が普通だ。デザートを食べ終わると何か飲み物はいかがですか?とか聞かれるのでcafeや食後酒などを注文する。そう、フランス料理ではデザートとcafeを一緒にテーブルに乗せることはしない。デザートまでが食事でその後は食後のひと時なんだと思う。
そしてcafeがやってくると高級レストランの場合はミニャルディーズとかプティフールと呼ばれる小さな焼き菓子やチョコレートなどが一緒にゾロゾロと出てくる。料理とデザートで限界までお腹いっぱいでも美味しそうなボンボン・ショコラを見てしまうと限界を超えて食べることとなる。

普通のレストランやカフェなどでもcafeを頼むとたいてい小さなチョコなどがついてくる習慣が嬉しい。ところで、フランスでは普通にcafeというと小さなデミタスカップに入ったエスプレッソタイプのコーヒーのことを指す。カフェだと他にもカフェクレーム(カフェラテとほぼ同じ)やカプチーノもあるけどこれらはレストランの食後には飲まない。
ホテルの朝食の時はドリップコーヒー、カフェオレ(ドリップコーヒーと温めた牛乳がポットで用意される)、ショコラ・ショー(ココア)などから選ぶことが多い。ショコラ・ショーってホットチョコレートを指す場合もあるけどココアでも良いらしい。

昼ごはん 164F、パン 18.8F、船 50F×2、博物館 10F×2、トイレ 2.5F、タクシー 110F 150F、夜ごはん 2,195F
計 2760.3F(49,685円)

ブイヤベースが美味しかった「L’Oursin」

カンヌを街を背景にサント・マルグリット島へ