1999年フランスの旅 – 16 –

1999年11月3日 晴れ(31日目)日帰りでモン・サン・ミシェルへ

8時30分起床、朝食。9時30分ごろ出かけて10時のバスに乗り11時10分モンサンミッシェル到着。サン・マロからモン・サン・ミシェル間は毎日数往復のバスが走っているので便利だ。
ちなみにモン・サン・ミシェルはモン=山(モンブランのモン)サン・ミシェル=聖ミカエルという意味で大天使ミカエルを奉じる修道院のことである。その神秘的な美しさからフランスでも特に有名な観光地となっている。

バスでモン・サン・ミシェルの入り口に到着するが周りを見ると遠くに羊がいるのが見えたので先に見に行くことにする。この辺りは非常に干満の差が大きくて潮が引いている時には周囲は遠くまでぬかるんだ砂浜が広がっているが満ちてくるとすっかり海に変わる。その昔はモン・サン・ミシェル自体も引き潮の時にしか渡れない島だったが現在では海に沈まないしっかりした堤防があり満潮の時でも行き来できるようになっている。

モン・サン・ミシェルの周囲は羊の名産地で引き潮の時には放牧された羊がそのあたりで草を食んでいるのが見られる。かなり塩っぱい草だと思うのだけどヤギと一緒で塩分には耐性があるのだと思う。しかもその羊たちは自然由来の潮の風味がする美味しい仔羊肉として「プレ・サレ(塩牧場)」と呼ばれ珍重されている。
しばらく羊を見てうろうろしているとお昼時になったので先に昼食を取ることにした。

モン・サン・ミシェルの名物と言えばLa Mere Poulard(ラ・メール・プラール)のオムレツだ。ベタだけどやっぱり食べたいので観光地価格でちょっとお高めだけど入ることにした。予約はしていなかったけど少し早めの時間だったのですぐに入れた。オムレツが付く250Fのmenuをオーダー。前菜にビッグサイズのふわふわオムレツ登場。二人分を一つで焼いて取り分けてくれる。店頭ではこの地方風(?)衣装を着たおじさんたちが銅のボールに入れた卵をホイッパーで泡立てているのを見ることができる。それをフライパンに流し入れて薪火で一気に焼き上げてあり、中は半熟でムースのようにフワトロ、塩の効いたバターの味わいでとっても美味しかった。
メインディッシュはプレ・サレを煮込んでほぐしたものとじゃがいもの重ね焼き。デザートはカマンベールのベニエ、りんごのタルト。メドックのハーフボトル130F。

食事の後はモン・サン・ミシェル観光。島の中を細い参道が巡っているので人混みに身を任せていると気がついたら山を登っていて修道院に到着する。道の両サイドはお土産物屋さんやカフェが軒を連ねてさながら浅草の仲見世のよう。
モン・サン・ミシェルはブルターニュ地方とノルマンディ地方のちょうど境目ぐらいにある。両方とも酪農も盛んでバターやチーズの名産地だ。そのバターを使ったLa Mere Poulardの赤い箱のサブレは定番のフランス土産として目にしたこともあるはず。プラールおばさんはやり手すぎる……。

16時30分のバスに乗ってサン・マロに戻る。駅でバスを降りて明後日のTGVの予約をして街まで歩いて戻る。ホテルに18時ごろ帰り一休み。
19時食事に出かける。せっかくブルターニュの港町まできたので海の幸を堪能しようと360Fのfruits de mer(フリュイ・ド・メール)を注文した。これは漁港町やシーフードレストランの定番メニューで、プラトーに氷や海藻が敷き詰められそこに牡蠣や貝類、かに、えび、うになどが盛られた「海の幸盛り合わせ」のこと。付け合わせとしてこの地方の黒パンを薄切りにしたものとバターが添えられている。

山盛りの牡蠣やエビ、カニなどをお腹いっぱいに食べて大満足。ワインは魚介によく合うロワールの白ワイン、ミュスカデ・セーブル・エ・メーヌ・シュール・リー。

フランス全体ではバターは無塩バターが普通だけどこの地方では有塩バターが標準。ゲランドの塩の産地でもあるブルターニュは美味しい有塩バターの産地でもあるのだ。その有塩バターを使ったお菓子としてはガレット・ブルトンヌ(ブルターニュ風)、クイニーアマン、塩バターキャラメルなどが有名である。

ブルターニュでは食事をするとたいていパンにバターが付いてくるがフランス全体ではバターが出ることは稀。というか普通はパン皿も用意されない。びっくりするかもしれないけど、ビストロでパンが出されてパン皿がなかった時にどうすれば良いかというと基本はテーブルに直置き。きれいなテーブルクロスが掛かっているか使い捨ての紙クロスなのでそれでOKらしい。パンがかごに盛られてテーブルに置かれたら自分の分を手で取って左に適当に置く。場合によってはカゴに数個入った状態で差し出されるのでその時は一つ素手で取って左に置く。これは日本とはかなり違う習慣なので最初はちょとびっくりするかも。
星付きクラスになるとパン皿が用意されるし、場合によってはバターも出てくる。

バス 110F×2、昼ごはん 650F、修道院 40.25F、トイレ 1.5F、TGV予約 40F、夜ごはん 520F
計 1,471.75F(26,491円)

モン・サン・ミシェル!

羊とモン・サン・ミシェル

オムレツ1

オムレツ2

オムレツ3

オムレツ4

フリュイ・ド・メール