今回の狩猟免許試験で空気銃が使える第2種銃猟免許を取った訳なんですが、わな免許については当面取得しない事にしました。冬は試験日が一日しかないので取るとしても夏の試験になるのですが取得するかどうか検討した結果としてです。
最近では田畑への鹿や猪の害が深刻になっていて害獣駆除のためにわな免許の取得を検討されている方も多いと思います。自治体などでも狩猟免許取得の補助が出たりする場合もある様です。
鹿や猪を穫るというと、大きく分けて二つの方法があります。
一つは銃を使う方法で、人や犬に追わせて撃ちやすい場所に追い込む「巻き狩り」などと呼ばれる方法。チームで行うので基本的には猟友会などのグループで行われます。
もう一つは罠を使う方法。くくり罠と呼ばれるワイヤーの仕掛けが制作費用も安く、良く使われている様です。ただ、罠をかけた後が案外大変で、罠をかけたら基本的には毎日見て回る必要があります。狩猟鳥獣以外の動物がかかっていたら放たないといけないし、鹿や猪が罠にかかった状態で何日も放置する訳にはいかないので、かかっていたら早急に仕留める必要があります。
罠と言っても経験を積まないとそうそう簡単にかかる訳ではなさそうですが、もしも鹿や猪がかかったらどうするかと言うと、罠にかかっただけでは生きている訳ですから止めをささないといけません。銃が使える場所なら銃を使える人を呼んできて撃つ、もし無理なら槍的な物で刺すか、棒で殴って気絶させます。いずれにしてもここまででもなかなか大変です。
次にすることは早急な血抜きと、内蔵の取り外し、冷却です。ただの害獣駆除なら必要ありませんが、ジビエとしてよい状態で活用したい時は最も大切な工程です。作業のために運ぶのも鹿でも何十キロもあるのでなかなか大変で、一人ではかなり大変な仕事です。
そんな感じで、大型の獣の猟はレストランの片手間で行うには結構大変な事なので差し当たりわな猟は行わないつもりです。なにより、熟練の猟師兼お肉屋さんの北井さんに任せておけば間違いのない鹿や猪を入手可能なので。
最近では鹿などが増えすぎて害獣駆除で穫った鹿肉の有効利用が良く話題に上ります。このときにともすれば、山に鹿がたくさんいて困ってる=タダ見たいなモノ!という風に解釈されがちなのです。
野生の獣を捕獲しジビエとして提供するには、銃を所持するコスト、罠をかけ毎日見て回る時間、獲れた獣をいい状態で処理する手間が必要です。時には手負いの獣に反撃され怪我を負う事もあります。飼育された家畜にはない野趣溢れる魅力的な味わいを得るためにはそういった費用やリスクや労力が必要であり、ジビエは決して安いものではないということを知って頂きたいと思います。


